【生前見積り】

ご自身の心構えとして その時がきたら

いか程のものなのかと 今からひとつ承知して

おきたい とするものです

 

大変尊い お心構えであると思います

私共はその時がきたら 慎んでお片付けをさせて頂きます

 

以前  70才のご婦人から お声がけがありました

ご自身は一人暮しで身寄りもなく

何か 持病をかかえて いらっしゃるようです

 

お言葉に

「来月検査入院で出掛けます

すると  私はもう帰って来られないと思って

生前見積りをお願いしました

仕事にならなくて すみません」

とおっしゃっておりました

 

私は承知いたしました お見積りをさせて頂きます

と言って算出させて頂きましたけれど

それは さておきお話しをさせて頂きました

 

「どうぞ検査入院をお済しになられたなら

どうぞここにお帰りになって下さい

そしてここにある 家財を駆使して

またお使いになってご生活下さい

どうか一日でも一日でも長く生きてて下さい

これから先の事を憂(うれ)い算段をとるということは

大変 ご立派なお考えでございますね」

…と申し上げました

 

そして1ヶ月後そろそろ検査入院をする頃に

激励のお電話を差し上げましたら

「あら あなた覚えていてくれたの? うれしい」

とおっしゃっていただきました

 

それから 2年過ぎております

あのご婦人からは何のご連絡もありません

きっとお元気でお過ごしの事と思っております

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