カテゴリー別アーカイブ: 仏事用語研究

位牌の定義2

先日 位牌について思う解釈をお伝えしましたが

もう少し 付け加えたいと思います

 

位牌とは 故人様の魂が入り ご家族様の念が入る対象物でありますので

位牌を買う場合 「買う」というより「整える」という意味合いになります

 

位牌を整えるということは

故人様の 身の置き所が出来たということです

それは 事前にご家族様が確保して差し上げる ということです

それは ご家族様の責任だからであります

したがいまして 位牌は 「自分の為」ではなく

「故人様の為」に整えるものであります

ご葬儀をだされますと お手配しなければならない事が いっぱい押し寄せてきます

その中で 何を今 しなけれがならないのか

まず 優先順位をお考えになることです

第一は 故人様の為に 何をして差し上げるべきか

何が出来るかを考えます

そういった意味で 位牌を整えるということは とても大切なことなのです

カテゴリー: 仏事用語研究 | タグ: | 位牌の定義2 はコメントを受け付けていません

位牌の定義1

位牌の定義について 私が個人的に思う解釈をお伝え致します

位牌の役目

故人様にとって・・・ここに在りて向後の一家一門をお見守り・お見つめして頂ける

魂の宿る拠り所です

 

ご家族様にとって・・・故人様に想いを寄せ、想い出をたどる道標であり

  故人様に念を捧げるにあたり

  合掌して祈りをする対象物です

 

・・・ というような 二面性をもっています

 

白木の位牌

葬儀をする為にご用意されるもの

ここに故人様の霊が宿し 修業を積んでいらっしゃる拠り所です

これは あくまでも一時的なもので その後 旅立ちを致します

その為に 本位牌を ご用意します

その後 お寺さんによりはっけん(魂を抜くこと)をします

 

本位牌

以後 永きにわたり ここに在りて

一家一門の行く末をお守りし

ご家族にありては 想いを伝える象徴です

お寺さんより魂を入れます

カテゴリー: 仏事用語研究 | タグ: | 位牌の定義1 はコメントを受け付けていません

お布施について思う事

お布施(おふせ)・・・お寺さんに志をつつむ事

差し出すその額は いろいろであります

よくこの場合は いくらお寺さんにつつめばいいのかな?

お寺さんは いくらを要求するんだろうか?

なんて悩みます

しかし これは観点が ちと違います

 

布施をつつむのは 自分の「気持ち分の代金」

であると思います

お寺さんが いくらくれ と 要求するものでありません

 

基準・目安は 今の自分に出来る 精一杯の感謝の表現を

金額に換算することだと思います

 

例えば 自分の娘が 誕生日であったとしましょう

親として なんとか娘の誕生を祝ってあげたい とするならば

ケーキを買ってこようとした時

300円のショートケーキを買ってきた親

5000円のデコレーションケーキを買った親があったとします

その場合 両者の親は 娘に対しての思いは違うのか

軽いのか 重いのかと 問うならば

等しく 思いの丈は同じだと思います

 

貧乏な人にとって お金がなくても 必死に生きている人にとって

精一杯の気持ちであったはず

なにもケーキも与えないで 黙って過してしまえば済むものを

ささやかながらも 自分に出来得る範囲で 祝ってやとうろ思ったはず

 

大枚を出した親も 今の生活の中で 充分可能であるから

出したにすぎません

いや もっともっと額のはるケーキをプレゼントしてあげることが

出来るならば それはそれでよろしいと思います

 

従いまして「お布施」とは お寺さんが提示するのではなく

自分が出来る範囲で 自分が決めて 自分から差し出す

感謝の表現であると 私は 解釈しております

カテゴリー: 仏事用語研究 | タグ: , | お布施について思う事 はコメントを受け付けていません

用語研究 単立

単立・・・その宗旨の宗務庁から切り離されて

     独立した一山だけの寺の事

     その宗旨の経を唄えることは出来るが

     活動は著しく制限され 宗務庁とは切り離される

     誠に非協力的な立場になる

     これは実力のある寺が単立になる場合が多い

カテゴリー: 仏事用語研究 | タグ: , | 用語研究 単立 はコメントを受け付けていません

用語研究 晋山式

晋山式(しんざんしき)・・・住職就任のこと

              その寺にとって最大のイベントである

              一大行事である

カテゴリー: 仏事用語研究 | タグ: , | 用語研究 晋山式 はコメントを受け付けていません